2025年はここから始まる:Performance Max(P-MAX)の新機能で広告成果をさらに加速

一部冒頭に生成AIを使ってます

Google広告の中でも注目度が高まり続けている「Performance Max(P-MAX)キャンペーン」。2024年にはAIとマルチチャネルの融合を活かし、操作性やレポート機能の強化が続々と行われました。そして2025年、さらなる進化を遂げるP-MAXには、広告運用者にとって魅力的な新機能が数多く追加されています。本記事では、今後の運用に直結する最新アップデートを詳しく解説します。


進化したコントロール機能:P-MAXを“思い通りに操る”ために

キャンペーン単位での除外キーワード設定が全広告主に解放

2024年にベータ版として公開されていた「キャンペーン単位の除外キーワード」が、ついにすべての広告主に展開されることになりました。これにより、ブランドイメージを損なうような検索語句や、成果に結びつかないワードを除外しやすくなり、より精度の高い配信が可能となります。AI任せではなく、自社の運用方針に合わせて調整できる柔軟性が高まった点は非常に大きな進化といえるでしょう。

高価値顧客の獲得に特化した「新規顧客獲得ゴール」モードが正式展開

P-MAXではすでに「新規顧客獲得ゴール」という機能がありましたが、2025年からは「高価値顧客モード」が本格的に全アカウントで利用可能になります。これは、Customer Matchを活用して自社の高LTV顧客を定義し、類似する高価値見込み客に対してAIが入札を強化する機能です。単なる新規獲得ではなく、長期的なビジネス成長に直結する「良い顧客」を効率よく集めることができるようになります。

ブランド除外設定が広告フォーマットごとに柔軟対応

これまでブランド除外は検索広告とショッピング広告の両方に一律で適用されていましたが、今後は「検索テキスト広告だけに除外適用し、ショッピング広告では表示を維持する」といった設定が可能になります。たとえば「ブランド検索には商品を見せたいけど、テキスト広告の配信は抑えたい」といったニーズに応えられる設計です。これにより、ブランドワード運用の最適化がさらに柔軟になります。


より細やかなターゲティングが可能に:URL・年齢・デバイスごとの制御も実現

URLルール(“URL contains”)が商品フィード付きP-MAXにも拡張

これまで標準P-MAXで使えていた「URLに●●が含まれていたら対象」というルールが、商品フィード付きのP-MAXにも拡張されます。たとえば、スポーツ用品ECが「URLに“shoes”を含むページだけに広告を出す」といったセグメントが可能に。サイト内のカテゴリごとに広告配信の精度を高める強力な手段となります。

年齢除外・デバイス指定のβ版がスタート

広告主から要望の多かった「年齢での除外」や「デバイスごとのターゲティング」も、いよいよβ版として提供されます。「18-24歳は除外したい」「パソコンからの流入にだけ配信したい」といった、より細やかな運用が可能になります。参加を希望する場合は、Google広告のサポート窓口に問い合わせることで申請が可能です。


検索連携の透明性が飛躍的に向上:新レポート&指標の登場

「Search Themes」正式ローンチで検索連携がより可視化

「Search Themes(検索テーマ)」は、広告主が「こういうキーワードで検索されている」と認識しているワードを手動で登録できる機能。これまではβ版でしたが、2025年から正式に全アカウントで利用可能になります。

さらに、「この検索語句はP-MAXのAIによって配信されたのか?それともSearch Themes由来か?」を判別できる新しい「インサイト元」列が追加されます。これにより、どこからトラフィックが来ているのかが明確になり、Search Themesの有効性を客観的に分析できるようになります。

「有効性インジケーター」で検索テーマの精度を判断

Search Themesに登録したキーワードに対して、「このテーマはどれだけ貢献しているか?」を示す「有効性インジケーター」も新たに導入されます。効果の高いテーマは引き続き運用し、貢献度の低いテーマは見直す…といった戦略的な改善サイクルを組むことができます。


アセットグループのパフォーマンス分析がついに可能に

デバイス・時間軸などでセグメント分析が可能に

アセットグループ単位のレポートがついに進化。デバイス別、曜日別などで成果を細かく確認できるようになります。たとえば「スマホからの流入は好調だけど、PCはCPAが高い」といった状況を可視化できるため、媒体や時間帯ごとの最適化判断に役立ちます。

レポートのダウンロードにも対応

「Google Adsの管理画面外でも分析したい」「社内共有用にCSVで欲しい」といった声に応え、アセットグループの成果データをCSV等でダウンロードできるようになりました。広告代理店やインハウス運用チームにとって、運用レポートの作成効率が大幅に向上するアップデートです。


今後の展望と運用者へのメッセージ

Googleは今後もP-MAXに対してさらなる改良を重ねていくと明言しており、2025年の前半だけでも追加のコントロール機能やレポート項目、AIの最適化機能が続々と投入される予定です。今回のアップデートは「AIに全てを任せるのではなく、広告主自身の意思を反映できる」方向性がより強まった印象です。

AIと人の力を掛け合わせた“ハイブリッド型広告運用”が主流になる今、P-MAXの進化はその最前線を走っていると言っても過言ではありません。広告運用に携わる方は、このアップデートを活かして、2025年の成果を一歩先に進めていきましょう。

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