【Indeed・求人ボックス運用事例】未経験OKの施工管理職を安定獲得|半年で30名応募・応募単価7,000円を実現した採用戦略とは
求人媒体に頼らない、戦略的な自社集客で採用成功へ
地方都市・北九州市に本社を構える老舗建設会社様より、未経験OKの施工管理職を採用したいというご相談を受け、私たちはIndeedと求人ボックスを活用した求人広告運用をスタートしました。
対象職種は、建築業界未経験でもチャレンジできる施工管理候補。専門職ではあるものの、研修や教育体制が整っているため、業種・職種未経験者からの応募を積極的に狙いたいという要望でした。
従来の求人ポータルではターゲットに刺さりきらず、採用単価が高騰していたため、媒体運用と求人票の改善による応募獲得の仕組みづくりを提案。結果として、半年間で応募30名超・応募単価約7,000円という成果を創出しました。
クリックされても応募されない。カギは「求人票の言葉選び」と「求職者心理」
当初、クライアント企業が掲載していた求人票は、一般的な構成ではありましたが、未経験層が「自分でも応募できそう」と思える設計になっていませんでした。
私たちはまず、ターゲットペルソナを以下のように明確化しました:
- 20〜40代の地方在住者
- 建設業界未経験、あるいはブランクあり
- 正社員として安定して働きたい
- 将来的に手に職をつけたいが、最初の一歩に不安を感じている
そのうえで、求人票の構成とトーンを全面的に見直しました。
- タイトルに「未経験歓迎」「賞与年2回」「正社員採用」を明記し、安心感を訴求
- 冒頭に**「マンツーマン研修あり」「資格取得支援あり」**など、未経験者に響くワードを配置
- 仕事のやりがいを「地域に貢献できる」「自分の仕事が形に残る」といった感情的価値で表現
- 「研修→現場→独り立ち」までのロードマップを記載し、成長イメージを持てる内容に改善
運用成果:半年間で30名以上の応募を獲得し、CPAは約7,000円に
求人票を改善した上で、月額30万円の広告費(うち広告媒体費24万円+運用費6万円)で運用を継続。媒体別には以下のような役割分担を設計しました:
- Indeed:スカウト機能とキーワード最適化で、中長期での安定応募を狙う
- 求人ボックス:低単価でクリックが集まりやすい層に向け、回遊流入を強化
▼成果データ(6ヶ月間累計)
- 応募完了数:32名
- 総消化金額:224万円
- 平均応募単価:約7,000円
- 面接実施率:約40%
- 採用決定人数:複数名(非公開)
6ヶ月間の運用を通じて、未経験層からの応募獲得を安定させ、採用担当者の稼働負担も軽減。応募単価も高騰せず、想定予算内で十分な数と質を両立する結果につながりました。
求人媒体の成果を決めるのは「どこに出すか」より「何を出すか」
今回の成功要因は、広告運用スキルよりも“求人内容そのもの”の設計にあったと断言できます。
媒体はあくまで“届けるための道具”。その道具を活かすには、ペルソナに合わせた求人票の言語化と構成設計が不可欠です。特に「未経験者でも応募できる」と掲げるなら、その不安を解消する表現がどれだけ入っているかが、応募率を大きく左右します。
今後の展望:媒体ごとのレバーを理解し、定着・戦力化へつなげる
採用後も私たちは、定期的な求人票改善と運用レポートのフィードバックを通じて、現場の声と広告戦略を接続し続けています。単なる応募獲得ではなく、定着と活躍まで見据えた求人戦略の伴走支援こそが、広告代理店としての本質だと考えています。
Indeedも求人ボックスも、単なる“掲載場所”ではなく、求職者と企業をつなぐ設計図の一部です。運用型求人広告の本当の成果は、数字の先にある“採用の質”にこそ宿る──そう確信させてくれた半年間のプロジェクトでした。